【努力する才能!】
営業に関する情報が氾濫していますが、多くが“インスタント”を売りにした言
葉が飛び交っています。
継続してこそ成果が出るといった言葉はそこにはありません。
なぜなら、それではアナウンスしている商品・サービスが売れないからです。
もちろん直ちに成果が出せるに越したことはありません。
トップセールスマンなどのセミナーに参加し、どれだけの営業マンが成果を出してい
るのか、はなはだ疑問です。
かくいう私も過去に数多くのセミナーに参加した一人だからです。
優秀な営業マンではなかった私にとって、収益アップのノウハウは垂涎の的だったの
です。
しかし、多くのセミナーに参加した結果どうだったのか?
1、2ヶ月は気持ちも高揚し、モチベーションも高まり、参加した内容を試みましたが
上手くいきませんでした。
そして、高揚した気持ちも冷め、「これではいけない」と思い、さらにセミナーに参加す
るといった繰り返しが数年続きました。
それでは優秀な営業マンとそうでない営業マンの違いは何でしょう?
優秀な営業マンが持っていて、そうでない営業マンが持っていないもの?
それは、
『センス+もうひとがんばり』 です。
私見ですが、センスとはもって生まれた才能だと思うのですが、そのセンスについて
朝日新聞(H.22.2.19記事)にこんな記事がありました。
「オリンピック選手のDNAは特別か」
そこには、日本人とアフリカ系の選手を調査したところ、瞬発力や持久力にすぐれた
選手はミトコンドリアDNA(細胞内で生命活動に欠かせないエネルギーをつくり、母
親からのみ引き継がれるDNA)を持つ割合が多いとのことです。
それではセンスのない営業マンはどうしたらよいのでしょう?
優秀な営業マンが持つセンスはムリにしても、我々にも『もうひとがんばり』はまね
できるのではないでしょうか。
人の心には「怠け癖」、「楽をしたい」、「手っ取り早く儲けたい」といった気持ちがうご
めいています。
このような気持ちがギャンブルや、ばくち的な金融商品に手を出し、最悪の結末にな
った例を我々は多数見聞きしてきました。
私たちはインスタント志向の強い社会に置かれています。
電子レンジでチンするインスタント食品、コーヒーなど。
しかし、インスタントな「成功」は滅多にありません。
この『もうひとがんばり』を言い換えるなら、『仕組みをつくるための努力』と言っても
いいでしょう。
『仕組み』について簡単に言いますと、業務を標準化し、手順書(マニュアル)にする
ことです。
優秀な営業マンは手順書がなくても、業務の手順を体(感覚)で覚えているのです。
でも、数パーセントの優秀な営業マン以外の凡人営業マンは業務手順を文書に落と
し、繰り返し手順書どおりに、体が覚えるまで繰り返し続けることです。
これが『もうひとがんばり』の意味です。
決して精神論的な「がんばり」ではありません。
精神論でがんばることができる人は、やはりセンスに長けた少数の人しかいません。
これらのことを踏まえ、凡人営業マンが収益を上げるには『もうひとがんばり』が欠
かせません。
結局のところ、平均的なこと、ほどほどのことをしていては、真の意味での効果や満
足は得られないのです。